自然災害に備えたトランクルーム利用術

2020年7月14日

備蓄品

 

地球温暖化の影響なのか、近年は気象データに関する記録が次々と更新されているようです。

「観測史上初」「観測以来もっとも多い」「記録的な」「統計を取り始めて過去最大級の」──といった表現が頻出するようになっています。

 

こうした表現のあとに続くことが多いのが、風雨についての情報です。

2020年7月に入ってからは、24時間の降雨量や1時間に降った雨の量に関する記録が連日のように更新され、九州をはじめ長野や岐阜など各地で甚大な豪雨被害をもたらしました。

 

こうした水害や土砂災害の発生時、国や都道府県が出すのが防災気象情報です。5段階の警戒レベルがあり、このたびもレベル5にあたる大雨特別警報が各地で発表されてました。

最大級の警戒が必要なレベル5。そのときとるべき行動は、「命を守るための最善の行動を取ってください。」となっています。

 

近年、「命を守るための最善の行動」という極めて強い警報をたびたび耳にするようになりました。

そこで思うことは、天変地異はめったに起こらないものではなく、いつどこで発生しても不思議ではなくなったという現実です。

 

天変地異には豪雨や洪水のほかにも、暴風や地震、津波、火山の噴火などの自然災害があります。

未曾有の自然災害であった東日本大震災以降を振り返ってみると、なんらかの災害が毎年のように全国各地で発生し、大きな被害をもたらしていることに気づくのではないでしょうか。

 

いつ、どこで発生してもおかしくない自然災害──もしものときの備えとして活用を考えていただきたいのが、備蓄品などを保管できるトランクルームです。

 

地震や水害などの災害が発生すると、電気・ガス・水道などのライフラインが寸断されることが多々あります。

そのため、食料品、ガスコンロ、ラジオ、医薬品などをまとめた防災グッズを常備しているご家庭も多いかもしれません。

しかし、缶詰や飲料水、ガスボンベや乾電池などをまとめるとかなりの重量になるものです。

 

いざ、緊急事態が発生した際、迅速に避難するうえで防災グッズが重荷になっては主客転倒になりかねません。

しかも、災害はどんな形で襲いかかってくるかは予測不能といえます。

 

そこで、自宅に置くのは必要最低限の物資にとどめ、そのかわり十分な備蓄品はトランクルームに保管するという考えもありといえます。

被災時のリスク軽減と分担につながりますので、もしものときの安心感につながるのではないでしょうか。

 

備蓄庫としてトランクルームの利用を検討するうえで、いくつかの留意点をご紹介します。

 

まず調べていただきたいのが、各自治体などが発表しているご自宅周辺のハザードマップです。

ハザードマップには地震や水害など、その地域において考えられる自然災害の予想図が示されています。

 

大雨や台風などで浸水しやすいエリア、地震での際に地盤が軟弱で液状化しやすいエリアなどの情報が入手できます。

すべての自治体で発表しているかは不明ですが、人口密度の高い都市部などでは大火災が発生したときのハザードマップを用意しているところもあるようです。

 

こうした情報をもとに、利用を考えているトランクルームのロケーションをたしかめることをおすすめします。

 

また、浸水などの水害が起こりやすいのは河川や用水路の近くで低い土地になっていますが、最近では短時間で猛烈な降雨をもたらす予測不能のゲリラ豪雨が頻発しています。

そのため、できるだけ最新のハザードマップを参考にして、リスクの少ないエリアにあるトランクルームを選ぶようにしてください。

 

ロケーションのつぎに留意していただきたいのが、停電に遭ってもトランクルームへの出入りが可能かどうかです。

 

大規模水害や地震などの被災地では、停電することが多々あります。

エレベーターを使わなければならなかったり、オートロック式のドアだったりするトランクルームの場合、せっかく備蓄庫として利用していてもその役割を果たせないおそれが出てきます。

 

セキュリティの面からいえばオートロック式のトランクルームはおすすめですが、主に備蓄庫として利用する場合はそうした不測の事態を考慮すべきです。

ハイテクな設備が整っているトランクルームよりも、かえってアナログ的なコンテナタイプや屋内型でも簡素なトランクルームのほうが無難かもしれません。そのあたりも、チェックポイントとしてご一考ください。

 

 

そのかわり、予算面での負担が軽くなりますので、備蓄品とは別に大切な思い出の品々は、しっかりとしたトランクルームに保管して災害から守るという選択肢も出てくるかと思います。

 

また、ある程度スペースのあるトランクルームであれば、食料品や水といった備蓄品以外にもキャンプ道具などのアウトドア用品をいっしょに保管しておけば一層の安心につながります。

アウトドア用品を持っていなかったら、使わなくなったテーブルや椅子などを捨てずに保管しておくのもおすすめです。

 

転ばぬ先の杖ということわざがあるように、災害から身を守るには万が一に備えての準備は大事なことです。

水害でいえば、これから本格化するゲリラ豪雨や台風の襲来。

地震でいえば、高まり続ける首都直下型地震や南海トラフ地震の発生確率。

自然災害に備えて、トランクルームに必要物資を分散保管することは、有事の際の転ばぬ先の杖ということができるのではないでしょうか。

 

トランクルームを上手に利用し、リスク軽減と分担について考えてみてください。