自然災害に備えてのトランクルーム活用術

2022.09.13
トランクルーム

荷物溢れる部屋

 

いつどこで遭遇するかわからない自然災害──。

その中でもここ最近は、毎年のように水害による甚大な被害が発生し、人命や家屋を失くすという痛ましい出来事が多くなっています。

 

天災を避けることはできませんが、そうした有事の際にどう乗り切るかを考えなければならないのかもしれません。

そのためには防災意識を高めて、あからじめしっかりとした対策を考えておくことです。

 

トランクルームは、災害に備えるうで有効な一つの手段といえます。

 

トランクルームは基本的にあまり使わなくなった荷物や、捨てるに捨てられない思い出の品々などを保管するために利用されているお客さまが多く見受けられます。

あるいは衣服やスポーツ用品など季節によって荷物を入れ換えるなどして、家中のかぎられたスペースを有効に使うための保管場所にも利用されています。

 

そうした中、昨今では防災対策を見据えたグッズ類などを保管することでリスクに備えているお客さまも増えているようです。

 

防災グッズとひと口にいっても、さまざまあります。

代表的な備蓄品といえば水や食料を筆頭にラジオやスマホの充電器、懐中電灯などは必要不可欠です。

さらに予備の衣服や下着、季節によっては防寒用品なども用意しておかなければいけません。

しかも家族全員分となると、かなりの量になることがわかります。

そのうえ避難期間が長くなることを想定して備えれば、相当量が必要になってきます。

 

一般家庭で防災だけのためにそれだけの備蓄品を用意しておくのは、常識的はありませんし、現実的ではないのではないでしょうか。

 

しかしトランクルームにあからじめ保管しておけば、緊急避難時は用意しておいた必要最低限の避難セットだけで凌ぐことができますので、安心感が増すというものです。

 

かといって、防災に備えてなんでもかんでもトランクルームに保管できるというわけではありません。

 

たとえば、災害時には断水したり、電気やガスが止まったりことが十分に考えられます。その際に困るのが水や食料の確保です。

 

運営会社によっては、保管してはいけない荷物に食品類を明記しています。

備蓄品ですから、保管するのは腐敗の心配のないレトルトやインスタント食品だと思います。しかし、食品類にはちがいありませんので、念のため運営会社に確認することをオススメします。

 

同時に飲料水についても確認したほうが無難かもしれません。

ペットボトル入りの水であればほぼ問題ないかとは思いますが、炭酸入りの缶飲料などは破裂の危険性がないとはいえません。

不測の事態に備えて保管禁止の荷物になっているかもしれませんので、しっかり確認するようにしておきましょう。

 

ちなみにアルコールの入った酒類はほとんどがNGのはずです。

 

また、携帯用コンロなどに不可欠なガスボンベといった燃料類の保管も禁止されています。

 

もし避難時の煮炊きを想定して用意するのであれば、ガスボンベは自宅の緊急時の避難セットに入れておき、トランクルームにはコンロだけにするといった配慮をすべきです。

 

では、これらの注意事項を踏まえて、トランクルームに保管しておくべき備蓄品を考えみましょう。

 

まず繰り返しになりますが、水と食料は絶対に不可欠です。

水はペットボトルで食料はレトルトやインスタント食品。

最近では水を注ぎ入れるだけで調理できるインスタント食品もありますので、防災用品店などで探してみてはいかがでしょうか。

 

保管しておく量ですが、これが頭を悩ませるところです。

 

災害時によくいわれているのが、三日分の水と食料を用意しておくということです。

水は一人あたり一日1リットルが必要といわれています。さらに水は洗い物に使うこともあります。

水は重量もありますので、家族分の水プラス予備の水を含めるとかなりの量になってしまいます。

災害時に備えてこれだけのペットボトルを家庭に用意するのは非現実的といわざるを得ません。

こうしたことも、備蓄品をトランクルームに保管しておくことをオススメする大きな理由の一つになっています。

 

考えたくはないのですが、避難生活を余儀なくされた事態を想定し、簡易トイレも用意しておくべきです。

これも日常ではめったに使うものではありません。

しかし、災害時には断水して水洗トイレが使えなくなることが十分考えられます。避難場所ではトイレの混雑が予想されますので、備蓄品に簡易トイレを入れておくのは賢明といえるのではないでしょうか。

 

着替えの衣服や下着も用意しておきたいところです。

仮に三日分の夏服、冬服を家族分保管するとしても、トランクルームであれば十分なスペースがあります。

ここにもう一品加えるとしたら、アルミシートなどで体温を保護する防寒グッズです。災害は夏だけとはかぎりませんので、防寒対策も考えてトランクルームを活用するようにしてください。

 

被災時に手元になくて困った生活用品の一つに女性の生理用品があります。

トイレットペーパーやティッシュは当然のこと備蓄品に入っているかと思いますが、女性がいらっしゃるご家庭であれば生理用品も忘れずに保管するようにしておきましょう。

 

ここまでは災害時を想定して保管すべき備蓄品をリストアップしましたが、トランクルームの本来の利用目的は、家中に収納しきれない荷物や大切な品々を保管するスペースになります。

 

使っていない布団などの寝具類も収納できますし、家電製品や家具も保管することができます。

トランクルームは困ったときに役立つ、もうひとつのわが家といってはいい過ぎでしょうか。

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