おしゃれで清潔感のあるトランクルーム急増中
トランクルームをあまりご存知ない方は、トランクルームというと暗い物置きや倉庫のようなイメージを持たれているかもしれません。
なんとはなく埃っぽかったり、薄汚れていたり……こんなふうな雰囲気なのではと、誤解されてはいないでしょうか。
実際の用途はたしかに物置きなのですが、最近はとてもキレイなトランクルームが多くなっています。
薄暗い物置きや倉庫といったイメージが、まったくの勘違いであったことに驚かされるかもしれません。
例えば屋外型のコンテナやガレージタイプのトランクルームです。
屋外に設置するトランクルームであるため、見るからに頑丈そうではありますが、以前はそれこそ鉄道用の貨物コンテナのような箱が置いてあるだけというトランクルームも少なくありませんでした。
ところが昨今では、カラフルなコンテナタイプのトランクルームも多く見受けられるようになり、とてもおしゃれな屋外型トランクルームが増えています。
つい最近のことです。
郊外にちょっと遠出したおり、景色の一角に色鮮やかなコンテナがずらりと並んでいました。
トランクルームを知らない人から見たら、「いったいなんだろう?」と思ってしまうかもしれません。
でも、「もしや……」と思って近づいてみると、やはり屋外型のカラフルなトランクルームでした。
屋外型トランクルームは費用の安さと収納力が魅力でしたが、明るくておしゃれ感のある物件が増えてきたこともあり、この頃では利用者もますます増えているようです。
しかし、屋外型トランクルームでどうしてもネックになるのが空調設備が整ってないため、気温や湿度の変化に左右される荷物の収納は不向きだということです。
どうして気温や湿度の変化が重要かというと、荷物がカビやサビなどの被害を受ける可能性があるからです。
ちなみにカビが発生しやすい条件は、気温が20度から30度くらいで湿度が70%以上といわれています。さらにカビの栄養分となるホコリやダニ、汚れ、食品の食べかすや飲み物のシミがあるとカビが発生しやすくなったり、繁殖しやすくなったりするとされています。
日本はご存知のように夏場になると高温多湿になりますので、しっかりとした空調管理が施されていないとカビの被害を受けることが懸念されるわけです。
ちなみにカビに弱い主な荷物をあげると、衣類や布団類があります。
これらの荷物は汗や皮脂などの汚れが付着していることが多く、しっかり洗濯したり、クリーニングに出したりしてからの保管が必須です。
それでも高温多湿の環境に長期間さらされるとカビが発生する確率が高くなります。ですから、空調設備の完備していない屋外型トランクルームに保管するときは要注意ということになります。
衣類の他に本や大切なアルバムなどの紙類もカビに弱い荷物に数えられます。
紙類は湿気に弱く、またカビの栄養分となり得るホコリがたまっているおそれもあるからです。
もし屋外型トランクルームに衣類や布団類、紙類などを保管する場合は、頻繁に訪ねて換気したり、空気の流れをよくするためスノコを敷いたり、除湿剤を置いたりしてカビ対策を心がけるようにしましょう。
また、高温多湿の環境が苦手な荷物には、精密機器や電化製品などもあります。以外かもしれませんが、アウトドア用品もカビやサビには要注意の荷物とされています。
アウトドア用品に汚れや湿気がついたまま保管すると、テントに使われている帆布などにカビが発生してしまうこともあります。いかにも丈夫な素材であってもカビやサビは荷物にとって大敵。
油断することないようにしっかり管理するようにしましょう。
保管する荷物のカビやサビの被害が心配なお客さま向けといえるのが、空調設備が完備している屋内型のトランクルームです。
屋内型トランクルームの多くは、空調設備が24時間稼働しているため高温多湿の環境になりにくいとされています。
しかし、ここでも油断は禁物です。
空調設備が稼働していても、荷物がギュウギュウ詰めで通気性が悪いとカビが発生しやすくなります。
空気の流れを考えた荷物の収納を心がけるようにしてください。
屋外型トランクルームと同じように除湿剤を置いたり、荷物はスノコに乗せたりといった工夫も忘れないようにしてください。
荷物は床に直接置かない、壁にくっつけないようにしておけば、結露によるカビ発生の予防になるといわれていますので、トランクルームを利用する際はタイプを問わずに注意を払うようにしましょう。
ところで、最近の屋内型トランクルームは内装にもこだわり、とても清潔感のあるところが多くなっています。
例えばパーテーションを白で統一したり、ドアをグリーンにしたりするなど、「薄暗い物置き」とは思えない清潔感を醸し出しています。
屋内の清潔感にもこだわり、トランクルームの運営会社によっては毎日のように清掃を入れているところもあります。
トランクルームを契約する場合、実際に内覧して内部を見るのがなによりですが、インターネットでの契約であれば、運営会社に清掃状況などを事前に確認しておくことも忘れないようにしてください。
また、最近ではトランクルームの内部に特殊な加工を施し、抗菌や消臭、カビ対策などの付加価値を持たせたトランクルームも登場してきました。
次回のコラムでは、ちょっと特別なトランクルームをレポートしてみたいと思います。