トランクルーム初心者が契約する際の留意点
先日のことです。
都心部を走っている電車に乗っているとき、沿線から見る景色にコンテナを積み上げてあるのを発見しました。何度も通ったことのある沿線でしたが、初めの発見です。
ちらりとでしたが、コンテナの看板を見れば、それが屋外型のトランクルームであることは一目瞭然でした。
コンテナタイプの屋外型トランクルームというと、郊外の広々としたスペースを有効活用しての設置が以前は多かったように思えます。ですが、最近では市街地でもたまに見かけるようになりました。
もしかしたら、市街地にも以前からあったのかもしれませんが、明らかに数が増えていると実感しています。
というのも、その沿線だけではなく他の路線でも発見しましたし、市街地を車で走行しているときも、「あれ? こんなとこにあったかなぁ」と思うこともたびたびです。
市街地のトランクルームといえば屋内型が主流でしたが、屋外型トランクルームも進出してきたということは、それだけトランクルームに対するニーズが高くなっているからだと考えられます。
しかし、ちょっと気になったのが、屋外型トランクルームの長所の一つが、安価で大荷物を収納できること。そのため車を乗り入れできる広い駐車スペースがある意味常識であり、魅力でしたが、やはり市街地ではそこまでを望むべくもありません。
ただ、ちょっとだけ気になったのが、郊外にある屋外型トランクルームよりもコンテナのサイズが若干小さいのではということ。全部が全部とはいえないとは思いますが、市街地向けの仕様になったコンテナなのかもしれません。
そのあたりは今後のリサーチということで、いずれにしましてもトランクルーム利用者が増えているのは喜ばしいことです。
そこで初めてトランクルームを利用するお客さまが陥りやすい、トランクルーム利用の留意点をご紹介しましょう。
トランクルームは、基本的にお家やお部屋に入りきらない荷物を一時的に預けたり、保管したりするために利用するスペースです。
ここでの留意点が、「一時的に預ける」ということ。
というのも、トランクルームのほとんどは月額料金の契約になっています。
月極で料金は3,000円程度から利用が可能です。
たしかにこれがトランクルームを利用する際の気軽さであり、利便性でもあるのですが、ここで忘れてならないのが契約時には初期費用が別途かかるということです。
初期費用には、使用料のほかに管理費、鍵代、保険料、事務手数料などがあります。運営会社によっては管理費や事務手数料などを無料にしているところもありますが、これも運営会社によっては保証金などの項目で費用がプラスになることもあります。
つまり、マンションやアパートを借りるときと同じだとイメージしていただければわかりやすいかと思います。
そこでシミュレーションとして、月額料金3,000円で初期費用がプラス1万円かかったとします。初月の合計金額は1万3000円ということになります。
もし、トランクルームを一時的に借りる場合──極端な話、1ヵ月だけ借りたとしたら、月額料金は初期費用を含めた1万3000円ということになってしまうのです。
たとえば引っ越しなどで新居が完成するまでの1カ月だけという限定的な利用であれば、お客さまの考え次第になりますが、危ういのが「とりあえず預けておこうか」で短期契約してしまうことです。
運営会社によっては利用期間の延長ができるかもしれませんが、昨今ではトランクルームの需要も高まっているようです。となると、契約期限がきたらトランクルームを空け渡さなければいけなくなってしまいます。
ですから、一時的な利用にしても余裕をもったスパンで契約することをオススメします。特に次の保管場所のめどが立っていないのであればなおさらです。
また、あたり前の話ですが、中長期間の利用となると毎月の利用料金が平たくなります。
月額3,000円で初期費用1万円のトランクルームを10ヵ月契約した場合、トータル金額は4万円。月平均にすると4,000円になるわけです。
1ヵ月だと1万3000円だったのが、10ヵ月の契約にすれば4,000円ということになります。
さきほど事例としてあげたように、新居に引っ越しといった荷物の保管場所が確定している場合は別ですが、確定していないにもかかわらず短期契約してしまい、「失敗した」という声をよく耳にします。
それにトランクルームを実際に使いはじめてみると、その便利さがしみじみとわかるものです。ご家族の多いご家庭であればなおのことです。
ご家族が多いとどうしても衣類が多くなります。夏物、冬物の衣服が家族分あるわけですから、置き場所に困っていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。
お子さんがいらっしゃるご家庭もそうです。
年齢があがるにつれて、お子さまの荷物もどんどん増えてきます。
不要になった荷物は捨ててしまえばいいのですが、いざ捨てようと思ってもお子さまの成長ぶりが浮かんできてしまい、ついつい……ということもあるのではないでしょうか。
そんなとき、限られたスペースを有効活用できるトランクルームはとても便利なスペースになるはずです。