女性の利用者を考えたトランクルームのサービスとは？

 

コロナ禍で在宅時間が長くなったことも関係するのか、荷物が増えてトランクルームを利用する女性のお客さまが増加傾向にあるそうです。

 

家庭で家事を任されている主婦の方々だけではなく、独身で一人暮らしの女性などもトランクルームを利用されるケースが多くなり、トランクルーム業界でも女性の利用者を考えたサービスを取り入れる運営会社も増えています。

 

その最たるものが、「女性専用トランクルーム」の設置です。

しかしながら、その数はまだまだ少ないようで、専用トランクルームで女性のお客さまニーズにお応えできるのはもうちょっと先になりそうです。

 

それでも運営会社によっては、女性の利用者のためのサービス導入を検討するなど、お客さまの満足度向上に力を入れ始めています。

 

そこで、これからトランクルームを利用したいとお考えの女性向けトランクルームを検証していきましょう。

 

まず、着目したいのがニオイです。

 

トランクルームはマンションやアパートのお部屋と同じように、新設されたところ以外は、だれかしらが利用していたことになります。

運営会社では前のお客さまが退去されたあと、きちんと清掃や消毒などを行っているところがほとんどですが、どうしてもトランクルーム独特のニオイが気になるという方がいるかもしれません。

 

また、屋内型のトランクルームの場合、特定多数のお客さまがフロアに出入りし、様々な荷物を保管していますので、そうした雑多なニオイが気になるということも考えられます。

 

そんなお客さまへのサービス向上の一つとして考えられるのが、消臭剤が用意してあるかどうかです。

 

ホテルや旅館でもシャンプーやリンス、ボディソープに歯ブラシなどのアメニティ用品が常備されていますが、この頃では消臭剤を置いているところも少なくありません。

 

少しでもニオイに関する不快感をなくしてもらうための工夫として、トランクルームでも消臭剤というアメニティ用品が常備してあればポイントが高いのではないでしょうか。

 

このアメニティ用品のカテゴリーにもう一つ入れてもらいたいのが、衣類のホコリやちょっとした汚れを落とせる毛玉クリーナーではないでしょうか。

 

これもホテルや旅館なで常備しているところもあるようですが、あると便利なアメニティグッズの一つです。

しかも、女性のお客さまがトランクルームに収納する荷物で多いのが衣服になります。

 

大切な衣類をいつでも着られるようにしておくためにも、毛玉クリーナーが備えてあればいつの間にか付着していたホコリをコロコロするだけで取ることができます。

 

こうしたちょっとした配慮があるだけでも、女性の利用者を考えたトランクルームといえそうです。

 

ここまでは運営会社のお客さまに対する気づかいのサービスといったところですが、実際にトランクルームを利用する際に役立つ便利な備品を揃えてあればなお言うことなしです。

 

これも衣類に関わるサービスでハンガーやフックがあれば、室内の整理整頓がとてもしやすくなります。

そしてなによりも、無駄な出費を抑えることができるはずです。

 

衣服が多いと、どうしても多くのハンガーが必要になってきます。

トランクルームに保管する衣服用にハンガーを別に揃えるとなると、多ければ多いほど出費がかさみます。

あらかじめトランクルームにハンガーが用意してあれば、そうした無駄を省けるのではないでしょうか。

 

また、主婦の方で荷物の出し入れの際にご主人が手伝ってくれるのであればあまり問題ないかもしれませんが、トランクルームのスペースを有効活用するには高さを上手に利用することが大事になってきます。

 

これは、トランクルームの収納術ともいえるものです。

 

出し入れをしない荷物を収めた段ボール箱は奥に積み上げ、季節ごとに入れ替えする荷物は手前に揃えておく。衣類は衣替えがありますので、手前に置いておくことで出し入れが楽になります。

 

また、トランクルームはたとえ１帖でも、高さがありますので収納量はかなりのものになります。

たとえば、１帖のサイズに高さを掛ければ体積が出ますので、相当量の荷物を収納できることがわかります。

 

しかしながら、トランクルームの高さが２メートルもあるとすると、女性では荷物を高く積み上げることはなかなかむずかしいものです。

 

そんなときにあると便利な備品が踏み台です。

奥から荷物を積み上げ、頻繁に出し入れする荷物は手前に置いてスペースを有効活用。そのためのうれしい備品が踏み台といえそうです。

 

しかし、残念ながら踏み台を常備しているトランクルームは、いまのところあまりないようです。

トランクルームはあくまでもお客さまの責任で利用するものですから、踏み台などはお客さまご自身が用意しなければいけません。

 

ハンガーもそうですが、踏み台もホームセンターなどで買い求めればさほど高額なものではありません。しかし、お客さまの出費になるわけですから、できるだけ経費は抑えたいところです。

 

お財布にやさしく、女性にとって使いやすいサービスの行き届いたトランクルーム──そんなトランクルームを選びたいものですね。