抗菌コーティング加工のトランクルームは清潔で安心、安全
屋内型トランクルームでも採用が始まっている、光触媒を用いた抗菌コーティング加工。
トランクルームの需要増に伴い、運営会社も様々な付加価値を打ち出し、顧客満足度の向上に努めているようです。
その中でも抗菌コーティングに注目したのは、いうまでもなく昨今の高い衛生意識にマッチした付加価値だからです。
不特定多数のだれもが出入りできる商業施設などと違って、屋内型トランクルームは管理者や契約者しか出入りできません。
しかし、特定多数であっても多くの見知らぬ人たちが利用しているわけですから、この時期はなおさら衛生面への関心も高くなるのではないでしょうか。
それに対しドアノブや通路のパーテーションなどの共用部分に抗菌コーティング加工が施されていれば、利用者の安心感も増すというものです。
また、抗菌コーティング加工は、内観での見た目だけではない、見えない清潔さも保たれていると考えていいのではないでしょうか。
トランクルーム選びには費用と収納力、ロケーションなど判断材料が数々あります。でも、内覧して不潔なトランクルームであれば契約に二の足を踏んでしまうというものです。
おしゃれで清潔感があり、さらに安心・安全の一助となる抗菌コーティング加工を施しているかどうかも、これからトランクルーム契約を考えている方にとっては判断材料の一つになるかもしれませんね。
そこで抗菌コーティング加工の中でも光触媒について、もう少しトランクルームにもたらすメリットを見ていきましょう。
光触媒には、次の5つの働きがあるといわれています。
- 抗菌
- 水質浄化
- 脱臭
- 大気浄化
- 防汚
抗菌と水質浄化については、前回のコラムの触れましたので今回は③から⑤の脱臭・大気浄化・防汚について触れてみます。
まず脱臭ですが、私たちの生活の中には様々なニオイが混在しています。
その中でも不快感をおぼえるのが、アンモニア、タバコ臭などのアセトアルデヒト、腐った卵を連想させる硫化水素、ニンニク臭などのメチルメルカカプタンなどが代表的な悪臭になります。
光触媒はこうしたニオイを分解し、除去するといわれています。
すでに光触媒式の空気清浄機も市販されており、光触媒が空気をの脱臭や消臭に役立つことの証明といえるのではないでしょうか。
この脱臭に関連して注目したいのが、大気浄化の働きです。
光触媒は、シックハウス症候群の一因となる有害物質のホルムアルデヒドをはじめ、自動車の排ガスなどから排出される窒素酸化物や硫黄酸化物といった環境汚染物質も除去するといわれています。
そのため光触媒は、工場の排気設備や建造物の外壁などにも応用が進んでいます。
もともと屋内型トランクルームは空調設備が完備されているところが多く、ニオイが大きな問題になることはあまりありません。
しかし、トランクルーム内がこれまで以上にクリーンな空気になるのであればいうことなしです。
最後に光触媒の働きである防汚ですが、これは馴染みのない単語かもしれません。わかりやすくいえば、汚れが付きにくいということ。
汚れとは油分にホコリなどのゴミが付着してできるものです。
光触媒では表面について油分を分解してくれるため、汚れが付着するのを防いでくれるというわけです。
この働きを応用した、汚れが付きにくい建物の外壁や窓ガラスも出てきているとのことです。
ここまで光触媒の主な働きについて調べてきましたが、これをトランクルームに当てはめると次のようなことも期待できるのではないでしょうか。
・抗菌に関連してカビへの抵抗性。
・脱臭や大気浄化に関連して、ニオイの軽減やシックハウス対策。
また、光触媒の抗菌コーティング加工では、帯電防止や防曇、さらには抗ウイルスも確認されているといわれています。
このように光触媒による抗菌コーティング加工を施した屋内型トランクルームは、一歩進んだ付加価値のあるトランクルームといえそうです。
かといって、抗菌コーティング加工済みのトランクルームを選ぶ際には注意が必要です。
光触媒の抗菌コーティング加工については、これから普及していく特殊な方法です。そのため各分野でも注目されていますが、実は光触媒の働きが発揮されないニセモノも出回っているようだからです。
そこで本物かどうかを見極める一つの方法として、運営会社が責任を持って抗菌コーティング加工を施していることを明らかにしている証明書があるかどうかを確認してください。
そうした証明書をきちんと提示している運営会社であれば、汚染物質を計測できる測定器などを用いたエビデンスデータも揃えているはずです。
抗菌コーティング加工済みのトランクルームを内覧したときは、運営会社のスタッフに遠慮なくたずねてみてはいかがでしょうか。
一方、「トランクルームは荷物を置いておくだけだから、そこまでこだわらない」──そういう考えのお客さまもいらっしゃるかもしれません。
しかし、運営会社はお客さまの荷物を責任を持って大事にお預かりしたいと思っています。
たかが荷物、されど荷物。
トランクルームを選ぶ際は、荷物のことを大切に考えてくれる運営会社を選びたいものです。