新生活を迎えるときがトランクルームの利用を考えるとき
トランクルームの利用を考えるきっかけはいろいろあります。
家の新築・増改築で荷物を整理したり、処分したりするとき。
転勤で引っ越ししたり、学校を卒業して社会人として新たなスタートを切ったりするときなども考えられます。
トランクルームの利用を考えるのは、これまでとは違った新しい生活をはじめるときといえばいいのでしょうか。
だれにしも、新生活を迎える機会やタイミングは訪れるものです。
そんなとき、思い出深い荷物や不要となった余分な荷物をどうするかが、悩みのひとつになるといっても過言ではありません。
たとえば、引っ越しなどでいまよりも広々とした収納スペースが確保できるのであれば、あまり問題ないかもしれません。
新築や増改築であらかじめ荷物の保管場所を確保しているのであれば、荷物の置き場所を心配することはないでしょう。
そうではあっても、新しい生活をスタートするうえで心機一転、荷物もきちんと整理したくなる方も多いはずです。
かといって、断捨離でなにもかも捨ててしまうには忍びないもの……。
思い出の品々やまだまだ使える荷物であればなおさらです。
そんなときに荷物の保管場所としてクローズアップされるのが、トランクルームではないでしょうか。
新生活をはじめるうえで考えてしまう荷物を大別してみると、「家具・家電製品」「衣類」「レジャー用品などを含めた趣味の品々」あたりになります。
まず、家具についてですが、テーブルや机に椅子、座卓にソファなど大きな荷物が数々あります。
このほかにもタンスや化粧台、サイドボードに本棚などいずれも収納スペースを取る荷物ばかりです。
家電製品には扇風機やストーブ、ファンヒーターといった季節用品があります。このほかテレビや冷蔵庫、洗濯機といった大型の家電製品を保管したいというお客さまもいらっしゃるかもしれません。
スペースを取る大型の荷物を保管しておくに適しているのが、コンテナタイプの屋外型トランクルームになります。
屋外型トランクルームは郊外に立地していることが多く、町中にある屋内型トランクルームや運営会社が直接荷物を預かり保管してくれる宅配型トランクルームと比較し、利用料金などが安価に設定されているのが魅力です。
大きな荷物が多い場合は、屋外型トランクルームがファーストチョイスになります。
ただし、いくつかの留意点があります。
コンテナタイプの屋外型トランクルームは空調設備が整っていないため、室内は高温多湿の環境になりがちです。
一般的な家具類はあまり影響はありませんが、漆塗りの座卓など高価な家具は塗膜が剥がれるなどの可能性が否定できません。
家電製品については、湿気があっても錆びにくい金属が使われていることが多いためあまり問題ありませんが、IC制御などの精密機器が内蔵されているものについては一考の余地ありといったところです。
しかし、コンテナタイプの屋外型トランクルームは駐車スペースも広く、大型の荷物の出し入れにも苦労しません。費用も安価であることから、使い勝手のいいトランクルームといえそうです。
衣類については、屋内型トランクルームを第一候補とすべきでしょうか。
衣類は高温多湿の環境に長期間保管すると、カビが発生したり虫食いになったりすることがあり得ます。その点、屋内型トランクルームは空調設備が整っているため気温や湿度が安定していて、そうした心配は少ないといえるでしょう。
ただし、そうかといって注意を怠ってはいけません。
トランクルームに衣類を保管する場合は、屋内・屋外を問わずに防湿剤や防虫剤は必ず使うようにしましょう。
衣類の保管に屋内型トランクルームがおすすめの理由は、もうひとつあります。
屋内型トランクルームは町中のロケーションにありますので、郊外と違って荷物の出し入れの距離が短いといえます。
衣類の場合は衣替えで年に何度か出し入れすることも多いため、自宅の近くにあったほうが利便性が高いのではないでしょうか。
レジャー用品などを含めた趣味の品々については、選択肢が分かれるところです。
キャンプ用品などのアウトドア用品、スキーやスノボーなどのスポーツ用品であれば屋外型トランクルーム一択でもかまわないのではないでしょうか。
しかし、趣味の品々になると屋外型トランクルームが不向きのケースもあります。たとえば、昔懐かしのドーナツ盤のレコードなどは、高温にとても弱いものです。きちんと保管していないと歪んでしまうこともあります。
書籍類も基本的には高温多湿の環境下にあるとカビなどが発生しやすくなりますので、思い出深い貴重な趣味の品々は屋内型トランクルームがおすすめということになります。
収納を考えている荷物によってトランクルームの選択肢は変わってきますが、それよりもなによりも大事なことは、きちんとした保管法を心がけること。
保管する際は埃をしっかり払ったり、水気を拭ったりするようにしましょう。
前記したようにトランクルームのタイプを問わず、除湿剤や防虫剤も必須です。
荷物を大切にする気持ち──それがトランクルームライフを充実させてくれるはずです。