ゴルフ道具の保管はトランクルームがおすすめの理由
ご自宅で幅を利かせている荷物には、どんなものがありますでしょうか?
衣類や書籍類などがまず浮かびます。
使わなくなった家具や電化製品も代表的なところ。
このあたりは、ほとんどご家庭が保管場所に悩まれる荷物といえそうです。
あとはスポーツ用品やアウトドアグッズなども、収納しておくスペースがなくて悩みの種といったご家庭も多いのではないでしょうか。
スポーツ用品のなかでも、保管方法を注意しなければならないのがゴルフ道具です。誤った保管をしていると、思わぬトラブルに遭うことがあるからです。
今回はそのあたりについて触れてみましょう。
まずゴルフ道具といえば、ゴルフクラブです。
ゴルフクラブは金属製ですから、保管方法などあまり関係ないと思われるかもしれません。強いて気をつけるとすれば、サビないように湿気を拭うことぐらいと考えがちです。
ところが、そうではありません。
ゴルフクラブは大まかにグリップ、シャフト、ホーゼル、ヘッドの4つのパーツからできています。これらのパーツは特殊な接着剤でつながっています。
問題はこの接着剤です。
ゴルフクラブでボールを打つ際、クラブには2トン以上の衝撃がかかるといわれています。ゴルフクラブの接着剤は衝撃には強い一方、熱には弱いという特性があります。
そのため、真夏の車内や物置きに置きっぱなしにしておくと、接着が溶けてしまい、いざプレイしようとクラブを振ったとたん、ヘッドが抜けてしまう危険性があるのです。
もし、抜けたヘッドが同伴者にでも当たってしまったら、大事故になってしまう怖れも出てきます。
また、ゴルフクラブのグリップは、ラバーや樹脂、皮などが素材として用いられています。
グリップには手の脂や汗が当然のこと付着しますので、カビにとっては絶好の繁殖場所といえるものです。
同じくグローブも合成皮皮や革製品ですから、手の脂や汗がたっぷり染み込んでいるので、こちらもカビの温床といえるでしょう。
キャディーバッグの素材は合皮や皮のほか、ナイロンやポリエステルやウレタン製などがあり、こちらもカビが発生しやすい道具になります。
このようにゴルフ道具は頑丈そうに見えて、意外と外気の環境に弱いことがわかります。
特に真夏の車内や物置きに放置しておくのは、決して安くはない道具を劣化させる原因になってしまいます。
そこでゴルフ道具の保管場所ですが、直射日光や高温になりやすい場所は禁物。
日陰で湿度が低い環境で、風通しのいい場所に保管するようにしましょう。
理想をいえばエアコンの効いたリビングやお部屋に置いておくのがベターです。
しかしながら、ゴルフを嗜まないご家族にとって、ゴルフ道具は邪魔な荷物の筆頭といえるかもしれません。
そんな肩身の狭いゴルファーにおすすめの保管場所が、トランクルームになります。
ただし、トランクルームでも屋内型タイプです。
トランクルームには屋内型と屋外型がありますが、コンテナタイプの屋外型は空調設備がないため高温多湿の室内環境になってしまい。これでは車内に置いておくのと、あまりかわりないかもしれません。
その点、屋内型のトランクルームは空調設備が完備し、室温や湿度が常に一定に保たれています。
ゴルフ道具を保管しておくのに理想的なスペースといえるでしょう。
しかし、使ったあとのメンテナンスを怠れば、元も子もありません。
カビやサビ防止のため、湿気や泥をしっかりと拭いとってから保管するようにしましょう。
ちなみに、保管環境によって劣化しやすいのはゴルフ道具だけではありません。
スケボーやサーブボード、スキー、スノボーなども高温多湿の環境に長期間放置していると、塗装面や金具部分の劣化がすすんでしまいます。
昨今、人気になっているアウトドアのキャンプ用品もそうです。
キャンプ用品に至っては、テントやタープ(防水シート)、テーブルセット、食器、カトラリー類、椅子、シュラフ(寝袋)のほか、コンロやグリルにクーラーボックスと荷物の量も半端ではありません。
汚れたり、濡れたりしたまま保管しておくと、カビやサビの発生を促してしまいますし、高温多湿の環境下に放置しておけばなおさらです。
このようにスポーツ用品やアウトドア用品は、丈夫そうに見えて意外と注意が必要な品々なのです。
そのため保管場所として、空調設備の整った屋内型トランクルームがおすすめということになりますが、キャンプ用品などは荷物の量が多いため広々として安価な屋外型トランクルームのほうがよろしいかもしれません。
その際の留意点が、荷物の収納方法です。
道具をメンテナンス後、トランクルームに詰め込むのではなく、できるだけすき間を空けて空気の流れができるようにしましょう。
床に直接置くのではなく、スノコを敷いてそのうえに荷物を置くようにすることも忘れないでください。
さらに除湿剤や防カビ剤は必須です。
除湿剤等には有効期間がありますので、こまめな交換を忘れないようにしましょう。
こうした取り組みは屋内型トランクルームにも共通するものですが、屋外型トランクルームを利用するのであれば、なおさら徹底して実行することが荷物の劣化を防ぐことになるはずです。