トランクルーム収納術②〜棚やラックを使って高さを活かそう!
トランクルームの広さは、「2帖」「3帖」などで表記されているところがほとんどです。併記して平方メートルで記載されているところもあります。
トランクルームを有効活用するうえで、改めて考えていただきたいのが数値で表されている平面の広さだけではなく、「高さ」があるということです。
もし、これからトランクルームを探すのであれば、内観のおりにぜひ天井を見上げてみてください。
トランクルームの広さとは、幅×奥行き×高さになるからです。
実はトランクルームを有効活用するうえで、この高さがとても重要になってきます。
人間はどうしても足元に目がいきがちで、「3帖の広さ」というと平面ばかりを気にしてしまいます。しかし、トランクルームには2メートルほどの高さがあるところもありますので、天井を見上げると3帖分だけの広さではないことが実感できるはずです。
そこで、トランクルームの具体的な収納術です。
屋外のコンテナタイプ、屋内型トランクルームを問わない共通の主なポイントが、次の6項目になります。
- ①トランクルームに収容する荷物のリスト作成(2020年11月24日更新のお役立ちコラム参照)
- ②トランクルームに収容する荷物を決める(大きな荷物はサイズや寸法を計っておく)
- ③ケースや段ボールなどに梱包した荷物がわからなくならないよう、見えるところに品名を書いておく
- ④出し入れの頻度によって、荷物の収容順番や場所を決める
- ⑤荷物の出し入れを考慮し、導線を確保しておく
- ⑥棚やラックを利用し、トランクルームの高さを活かす
では、この6項目の注意点をまとめながら、トランクルーム収容術を考えていきましょう。
まずは①のリストを参考にしながら、②の収容する荷物を決めていきます。
なんでもかんでもトランクルームに詰め込もうとすると、どうしてもキャパオーバーになりがちですので、利用目的を再認識する意味でもここはしっかり取り組んでいただきたいところです。
次に③です。
品名を書いたり、ラベリングしたりする必要性はいうまでもないかと思います。梱包の中身がなんであるのかがわからなくならないよう、この行程はマストにしてください。
また、梱包するときの下準備についてちょっとだけアドバイス。
梱包する荷物で量が多いのが衣類かと思います。
衣類は意外とかさばるものですから、できるだけ平らになるようていねいに折りたたんでください。
シャツはシャツ、ズボンはズボンといった具合に、同じ種類の衣類でまとめると梱包しやすいかと思います。
ジャケットやコートなどは梱包するのではなく、キャスター付きのハンガーラックに吊るしたほうがシワなどの傷みの心配が少なくなりますのでオススメです。
トランクルームを有効活用するうえで、収納センスが問われるのが④⑤⑥になります。
まず④の収納場所や順番を決める基本は、使わない荷物は奥からということです。
たとえば、書籍やコミック本を収納する場合、「もう読まない本」は奥へ、「たまに読みたくなる本」は手前へと区別するのも工夫のひとつです。
⑤の導線の確保については、0.5帖や1帖の小スペースであればあまり気にすることはないかと思います。しかし、2帖以上の広さがあるトランクルームであれば、奥に入れた荷物の出し入れがやっかいになりがちです。
トランクルーム内をスムーズに移動できるよう、最低限の導線を確保するようにしてください。
さて、トランクルーム収納術の肝といえるのが、⑥の高さを活かすことです。
せっかくトランクルームを利用するわけですから、絶対に避けたいのがデッドスペースを作ってしまうことです。
そして、気づかないうちにできているデッドスペースが、トランクルームの上部になります。
ホームセンターなどに売っているスチール製の棚やラックを活用すれば、デッドスペースだった上部も有効に活用できます。
荷物の積み方によってもデッドスペースは解消できますが、その後の出し入れや通気性などを考えても棚やラックの利用をオススメします。
棚やラックを使うと⑤の導線も確保しやすくなるので、ぜひお試しいただきたいポイントになります。
棚やラックを使うときの留意点としては、しっかり固定しておくことです。
重たい荷物はラックの下に入れて、軽い荷物を上にすると安定性が増します。
もし、広さのあるトランクルームであれば、棚やラックをL字型にするといいかもしれません。
その場合、結束バンドで棚やラックをつないで固定しておけば、地震などの場合でもより安定性が増し、大切な荷物の転倒が防げるかもしれません。
棚やラックを上手に利用すれば整理整頓も楽になりますし、トランクルームの高さを活かすことができます。トランクルーム収納術には欠かせないアイテムといえそうです。
最後のワンポイントが、トランクルーム内の見取り図を作ることです。
これも収納荷物のリストと同じように、ちょっとばかし面倒かもしれません。
しかし、なにをどこにしまったのか、ついつい忘れがちになります。
そんなとき、見取り図を入り口の裏側に貼っておくととても便利です。
手書きの簡単なものでかまいませんので、こうしたちょっとした工夫が意外なほど使い勝手をよくするものです。
ぜひ、お試しになってください。