押し入れの収納力を最大限に活かすための収納術

2022.09.13
収納・保管

 

荷物の収納スペースには、いろいろな呼び方があります。

クローゼット、物置き、押し入れあたりがよく用いられているかと思います。

ここで問題です。

それぞれの違いがおわかりでしょうか?

 

まずクローゼットですが、これは洋室に付いている衣服などを収納するスペースになります。日本の賃貸物件にあるクローゼットの特徴として、衣服を吊るすためのハンガー用パイプが設置されているのが一般的とされています。

 

次に物置きですが、これは名称の通り様々な荷物を収納するスペースのことになります。ただし、本来は家の外にある収納を目的にした建物を物置きと定義しているのだそうです。

 

では家の中にある物置きをなんと呼ぶかというと、「納戸」というのが正解です。納戸とは建築基準法で「居室以外の部屋」になります。

間取り図に「3LDKN」と表記されている場合、この「N」が納戸になります。

また、洋間では「S=サービスルーム」と表記されることがあります。

 

しかし、納戸やサービスルームといってもピンとこないかもしれません。

その代わり、「ウォークインクローゼット」というと、イメージがつかみやすいのではないでしょうか。

納戸とは人が出入りし、歩き回れるくらいの広さがあるスペースのことになります。ですから、クローゼットよりも大きくて広さのあるウォークインクローゼットが、納戸あるいはサービスルームということになるのです。

 

では、押し入れはいかがでしょうか。

押し入れとは、和室に設けられた収納スペースになります。

基本的な構造として中板があり、上下二段に荷物を収納できるようになっています。

また、家屋によっては押し入れの上に天袋が付いていているところもあります。天袋がないご家庭の場合、押し入れの上部に枕棚があって、厳密には三段構造で荷物を収納できるようになっています。

 

さらに押し入れは部屋の壁一面を占めていることが多く、幅があって奥行きもあります。そのため収納力があって、上手に使いこなせばかなりの荷物が整理整頓できるはずです。

 

そこで押し入れの収納力を活かすためのワンポイントです。

 

まずは押し入れに入っている荷物の仕分けからはじめましょう。

言葉は悪いですが、押し入れは襖を開ければそのまま荷物を放り込んでおける手軽な収納スペース。

そのせいかのか、なんでもかんでも放り込み、荷物を詰め込みすぎているご家庭も少ないようです。

 

そのためまずは押し入れの荷物を全部出して、残しておく荷物ときっぱり処分するものとに仕分けするようにしましょう。

 

押し入れへの再収納ですが、ここでの基本的なポイントは「奥行き」に気をつけることです。

押し入れは奥行きが意外とありますので、荷物を収納する前に使用頻度の高いもの、低いものを区別しておくようにしましょう。

使う頻度の低い荷物を奥に収納し、手前にはよく使うものを配置するようにしましょう。

 

もう一つのポイントが、上段と下段の荷物の分別です。

まず下段に収める荷物ですが、衣装ケースなどかさばったり、重量があったりするものになります。

重さのある荷物はキャスター付きにするのが、出し入れの際も便利でオススメです。

 

押し入れの下段に入れる荷物で要注意なのが布団です。

なぜかというと、押し入れは湿気がこもりやすい場所だからです。

そのため布団は上段に収納した方がいいのですが、来客用のお布団などは滅多に使わないためついつい下段に突っ込みがちになります。

 

お布団の劣化を抑えるには除湿剤を入れておくのは当然として、定期的に日干ししたり、圧縮袋などで厳重に保管したりするようにしてください。

下段に収納する荷物は布団に限らず、スノコを敷いた上に置くなどして、直に置くことは避けるようにするのも大事なポイントになります。

 

上段の収納方法ですが、こちらは毎日使っているお布団のほか、日常使いの洋服や小物などアレンジ方法によって様々に利用できる収納スペースにするのがオススメ。

スチールラックやカラーボックスなどの棚やケースを活用すれば荷物の整理整頓もしやすくなりますし、市販のハンガーラックを取り付ければクローゼットとしても利用できます。

 

また、天袋や枕棚は手の届きにくい位置にあるため、使用頻度の高い荷物は避けた方がいいでしょう。

小物などはャスター付きの収納ケースに保管するようにすると、荷物の出し入れ時に便利です。

 

押し入れに荷物を収納する際、もっとも注意しなければいけないことは「荷物の詰め込み過ぎ」です。

 

押し入れは思っている以上に荷物の収納力があります。そのため、ついつい詰め込み過ぎて、押し入れの奥に入れっぱなしのまま何年も放置されている荷物もあるのではないでしょうか。

 

せっかく押し入れを整理整頓するのですから、今後はそんなデッドスペースは作らないようにするようにしましょう。

そのための収納量の目安となるのが、八分目になります。

 

荷物の量を八分目にすると換気もしやすくなりますし、衣替えの時期などに荷物の入れ替えをする際もごちゃごちゃしなくなるものです。

 

もし、どうしても押し入れのキャパシティがいっぱいになるようであれば、トランクルームを利用するのがオススメ。

シーズンオフの衣類や寝具類、捨てるに捨てられない思い出の品々、使わなくなった子供さんのおもちゃなど、押し入れの奥にありがちな荷物をトランクルームに預けてみてはいかがでしょうか。

 

余分な荷物をトランクルームに保管すれば、いまある押し入れの収納力を最大限に活かせるようになるはずです。

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