防災対策でトランクルームを利用する際の留意点

2022.09.13
お役立ち情報

 

世界的な異常気象の影響なのか、これまで想像もしなかった規模の自然災害が各国で記録されています。

日本も例外ではありません。

 

日本はもともと地震大国といわれていたように、大きな天災に見舞われてきた過去があります。そのため他国よりも建物の耐震性基準を厳しくするなど、できうる限りの対策を取っています。

 

しかし、昨今では地震以外にも大規模な水害が頻発するようになってきました。

 

集中豪雨やゲリラ豪雨は時季になるとよく耳にしていた単語ですが、この頃では「線状降水帯」という気象用語がたびたび発令するようになりました。

 

線状降水帯とは、大雨を降らせる積乱雲が同じ場所に発生してはとどまり続け、数時間にわたって激しい降雨をもたらす現象です。

 

線状というと細長いエリアに限定されるのかというとそうではありません。

その範囲は幅2050km、長さは50200kmにもおよぶといわれています。

しかも、地震と同じように線状降水帯の発生を予測するのはむずかしく、いつどこで災害に見舞われるかわからないという怖さもあります。

 

そのため、天気予報で線状降水帯が観測されたという発表があったら、お住まいの土地からちょっと離れていたとしても警戒することに越したことはありません。

 

また、ゲリラ豪雨はその名称のとおり、突然豪雨が降り出す気象現象です。

こちらは広範囲に広がる線状降水帯とちがって、局地的に積乱雲が活発に発生し、特定の地域だけに大雨を降らせます。

 

積乱雲がなくなれば短時間で大雨は抜けてしまいますが、遭遇した経験があればおわかりのとおり、比喩ではなく一瞬にして道路が川のようになって冠水したり、家屋の床下・床上浸水に見舞われたりすることもあります。

 

ゲリラ豪雨は上空と地上の気温差が大きいときに発生しやすいことから、場所によっては氷の粒である雹が降ってあたり一面が真っ白になることもあるほどです。

 

こうした突発的な水害の発生が増えてきたことから、高い防災意識で対策に取り組んでいるご家庭も増えているようです。

 

さまざまな調査データによると、防災対策で多いのが緊急避難時のために食料や生活用品などを備蓄しているとのことです。

しかしその一方で、備蓄品の保管場所に困っているという声も多くなっています。

 

そこで解決策の一つになるのが、トランクルームの利用になります。

 

ただし、トランクルームだけに頼るのはオススメしません。

備蓄品の保管場所の基本は、持ち出しやすい場所にすることだからです。

 

あくまでも参考例ですが、レトルトやインスタント食品や懐中電灯、ラジオやスマホの充電器など最低限必要と思われる備品は、コンパクトにまとめて自宅の玄関先に保管しておく。

玄関の収納スペースに保管しておけば、避難時に慌てることなく退避できるはずです。

 

車での避難が可能であることを見越して、車内にも一定量の備蓄品を保管しておけば安心感が増すのではないでしょうか。

 

しかし、外出時に自宅が被害に遭うということも考えられます。

そうした事態を想定し、自宅以外の保管場所の選択肢の一つにしていただきたいのがトランクルームです。

 

もし在宅していたとしても、いざというときに大きくて重い荷物を持って避難するのは現実的ではありません。

しかし、トランクルームであれば収納力がありますので、さまざまな備蓄品や損傷したくない大切な荷物を保管しておくことができます。

 

備蓄品は持ち出しやすい場所に保管することが基本ですが、複数箇所に分散することで不測の事態に遭遇したときのリスクも分散します。

備えあれば憂いなしといったところです。

 

防災対策の一環としてトランクルーム利用を考えるときに留意していただきたいのが、そのロケーションです。

 

トランクルームにはコンテナタイプの屋外型と建物に入っている屋内型があります。

 

そのどちらにも共通する事前リサーチとして、自治体が出しているハザードマップを確認するようにしてください。

 

たとえば、ご自宅から近くにあるのはいいのですが、水害の警戒レベルが同じような立地にあったのではトランクルームも被害に遭うことが考えられます。

屋内型でも建物の上層階にあれば水害は免れるかもしれませんが、屋外型は浸水しないともかぎりません。

 

ハザードマップを確認し、できるだけリスクが少ない場所を選ぶようにしましょう。

 

また、車の移動が可能であればいいのですが、屋外型は比較的郊外に多く、どうしても自宅から距離があって、状況によっては徒歩に頼らなく可能性も否定できません。

 

そう考えると、最寄りにある屋内型トランクルームのしかも上層階がベターといえるでしょう。

ですが、災害時のリスク分散を第一に考えるのであれば、ここでも屋外型と屋内型の2カ所に備蓄品を保管しておくという選択肢もありではないでしょうか。

 

屋内型は最小スペースでも数日分の備蓄品は保管できるはずです。

屋内型には想定以上の被害をこうむったときに備えて荷物を保管する。

 

運営会社によって料金体系が異なるため一概にはいえませんが、上手にやりくりすれば2カ所と契約しても月額10,000円前後から最大でも15,000円程度でトランクルームを利用できるのでないでしょうか。

 

それぞれの初期費用の負担は少なからずありますが、特に水害のおそれが懸念される地域にお住まいであれば、トランクルームの有効活用も一考の余地があります。

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