電源付きのトランクルームが増加するメリットとは
電源付きのトランクルームを利用する人は
近年、電源付きのトランクルームが登場してきています。まだ数はそう多くありませんが、トランクルームの中にコンセントがついていて、利用者が自由に使えるようになっています。
しかし、物置として利用されることの多いトランクルームの中に、なぜ電源が必要になるのかと疑問に感じる人もいるでしょう。実際に利用している人の中には、掃除機を使って中をきれいにしたい、照明で明るくしたいといった意見を持っている人が多くいます。
預けている物によってはこまめな掃除をしなければならないケースもあります。
例えばバイクを預けていたり自分のコレクションであるプラモデルなどを保管していたりする場合には、こまめに掃除をしたい利用者は多いものです。収納したときのまま放置していると、どうしてもほこりをかぶり汚れてしまいます。少しでもきれいな状態を保っておきたい人は、コンセントがあるトランクルームにすることで隅々まできれいに掃除することができます。
またトランクルーム内でパソコンを使用して、SNSなどに投稿作業をする人もいます。
例えば自分の大切にしているグッズや衣類などを保管している場合、投稿をするときに都度出し入れを行うのは手間がかかります。写真を撮り、その場でSNS上に投稿ができれば、毎回出し入れする必要もなく肉体的にも時間的にも楽に利用することができます。さらに、同じ趣味を持っている人とネット上で交流し、自分のグッズを披露するためにパソコンを持ち込んでいるケースもあります。このような人たちは、トランクルームの中にコンセントがついているかどうかを重視する傾向にあります。
電源がついているところをレンタルする必要性
トランクルームに電源がついていると確かに便利ですが、必ずしもすべてのトランクルームに電源があるわけではありません。
また、電源付きのトランクルームの場合には注意すべきこともあります。利用者が電源を自由に使える場合、電気料金も負担しなければならないケースが多くなります。そのため電気料金を誰が負担するのか、あらかじめ確認しておきましょう。契約者と利用者が別の場合、実際に利用した人ということで利用者に請求が回ってくる可能性もあります。電気料金の負担の必要がある場合、どうしてもランニングコストが大きくなりがちです。
電気料金の請求方法ですが、レンタル料とは別途のケースもありますし、あらかじめレンタル料の中に含まれた状態で定額請求するところも見られます。どのような料金体系になっているか、前もってホームページなどで確認をとっておくといいでしょう。ただし、それほど頻繁に電気を使用しないのであれば、電気料金に関しては特に気にする必要がない場合もあります。
電源付きのトランクルームは、まだそれほど多くありません。その理由として、安全面の問題が関係しています。自由に電気を使用できるようになると、利用者のミスなどでショートして火が出る可能性があります。もし火事が起きた場合、保証はどうなるのかは契約する前に確認が必要です。保証がついているけれども、例えば利用者の過失などの場合は対象外になる可能性もあります。保証の条件や内容についても、先にチェックしておくと良いでしょう。
確かに電源があると便利な側面もあります。しかし、物置としてトランクルームを利用する場合には、電源がなくても不便に感じることは少ないでしょうから、そのような場合にはあまりこだわる必要はありません。
どうしても電気が必要なら代用する方法も
電源がついていないトランクルームでも、照明は取り付けられているところが多いです。夜間に来て物を預けたい、必要な物を取り出したいというときでも、暗くてどこに何があるかわからないのではという心配をする必要はありません。
また24時間、空調による管理をしているところも少なくありません。そういったところであれば、シーズンに関係なくいつ行っても、暑いまたは寒いといったことで不快に感じることはないでしょう。温度を管理していると、荷物に関するトラブルも起こりにくくなります。空調のないトランクルームの場合、荷物の種類によってはカビが生えてしまう恐れがあります。しかし24時間常に空調管理や換気をしているところであれば、年間を通じて温度や湿度をある程度一定に維持できます。預ける物によっては温度や湿度管理をしっかり行わないと、品質の劣化が心配がされることもあるでしょう。そうしたものでも、安心して預けられます。このようにトランクルームに、電源を求める必要性はそれほど高くありません。
それでも電気を使う必要があるという場合は、発電機を持ち込むという方法もあります。しっかりと充電しておけば、ある程度の時間は作業することが可能です。ちょっとした掃除などを行うには十分でしょう。このように、自分で代用グッズを持ち込んで対処する方法も考えることができます。